子どもが小学校に入学して新しい友だちができると、行動範囲がじょじょに広がってきます。
- 子どもは友だちと遊びたい
- 親は自由に遊ばせてやりたい
- でも外には不審者など危険があって心配
「子離れしなくちゃいけないけれど、心配でしかたない!」
というのが親の本音ではないでしょうか。
この記事では、実際にお古のiPhone+格安SIMを2年間使っている感想をまとめました。
同じ気持ちをもつ親御さんの参考になれば幸いです。
1.携帯をもたせた経緯
2.機種を決めた理由
3.準備したこと
(1)携帯キャリアとの契約
(2)アップルID
(3)携帯ケース、ストラップ、画面保護フィルム
4.携帯の利用について
(1)親側の使い方
(2)子供とのお約束
5.メリット・デメリット・その他困ったケース
(1)メリット
(2)デメリット
(3)その他困ったケース
6.まとめ
1.携帯をもたせた経緯
娘が小学校1年生の3学期、はじめて友だちと遊ぶことになりました。
なにしろ初のことなので、ちゃんと帰ってこれるか心配で、公園まで送り迎えをしました。
夕方になって遊んでいるはずの公園に迎えに行ったところ、娘もその友だちもいないではありませんか。
時刻は17時半を過ぎ、どんどん暗くなっていきます。
学校の連絡網も作られなくなったこの時代。
お友だちの保護者の連絡先もわからず、押し寄せるような不安が襲ってきました。
「近くを探しに行こうか、でももしすれ違ったら?」
と思うと待つしかありませんでした。
けっきょく娘は10分後、元気に戻ってきました。
よくある話ではありますが、友だちの家におじゃましていていたそうです。
しかしあの不安な10分を過ごしたくない。
いつでも連絡がとれるように、せめて居場所だけでもわかるように、と強く思ったのでした。
2.機種を決めた理由
子どもに持たせた携帯の機種は、iPhoneSEです。
理由は単純で、自宅に所有者の決まっていないiPhoneSEが1台あったから。
要は、家族が携帯を買い替えて使わなくなったものです。
その頃の使いみちといえば、テザリングでポケモンGOをプレイしたり、家のWi-Fiに接続してネットにつないでいたくらい。
お試しで使ってみるにはちょうどいい、と当時小学校2年生の娘にもたせてみることにしたのでした。
3.準備したこと
(1)携帯キャリアとの契約
契約しているキャリアはY!mobile(ワイモバイル)です。
Y!mobileは2回線目以降の契約は月々990円(税込み)で使用できるのが選んだ理由です。
ちなみにプランはデータ通信量は3GBまでの「シンプルS」です。
(2)アップルID
iPhoneをもたせるからには、アップルのアカウント(アップルID)が必要です。
アップルIDの作成には年齢制限があるため、子どものアカウントは筆者のファミリーアカウントとして作成しました。
13 歳未満のお子様は、自分では Apple ID を作成できません (この年齢は地域によって異なります)。ただし、ファミリーオーガナイザー (管理者) が子どものために Apple ID を作成することができます。
Appleサポートより引用(お子様用の Apple ID を作成する)
同時に、親の許可がなければ新しいアプリを入れられないように設定しました。
(3)携帯ケース、ストラップ、画面保護フィルム
■携帯ケース
携帯ケースを選ぶとき、最も重視したのは「丈夫であること」。
しらずしらずのうちにカバンから落としてしまって画面が割れてしまうかもしれません。
とにかく丈夫で壊れにくい、衝撃吸収タイプを選びました。
エレコム iPhone SE ケース 衝撃吸収 【 落下時の衝撃から本体を守る 】 ZEROSHOCK スタンダード ブラック PM-A18SZEROBK
でもコレ、真っ黒で飾り気がない!
ということで、100均のシールでデコりました。
娘が自分でデコったので、お気に入りのスマホになりました。
■長いストラップ
こちらも100均で購入しました。
首にかけられるようにと思って用意したものの
・本体が重くてぶらぶらするので邪魔
・首にストラップが絡むと危険
という理由により、あまり役に立っていません。
■画面保護フィルム
液晶画面を保護するフィルムはもともと貼ってあったので、改めて用意しませんでした。
4.携帯の利用について
(1)親側の使い方
帰宅時刻の管理
出かけるときに、誰とどこにで遊ぶのか、何時に帰るのかを約束します。
自治体で決められている時間や習い事の時間を守れなかったときにLINEを入れ、返信がこなければ電話をかけます。
iOS標準の「探す」アプリで今いる場所を確認する。
こちらがメインの用途です。
帰ると約束した時間が近づいたときに、よくチェックしていました。
雨が降ったときに帰り道を確認してお迎えができる、などとても便利な機能です。
(2)子供とのお約束
まずは以下の大前提を伝えます。
「これは家の携帯を貸しているんだよ、君だけが使うものではないし、親が中を見るよ」
その上で、以下のルールを決めて約束しました。
● 外で写真を撮ったり、YouTubeなどの動画やホームページは見ない。
● 家族以外の人に連絡先を教えない。
● 友だちに自慢しない。
5.メリット・デメリット・その他困ったケース
(1)メリット
居場所がわかる
「親側の使い方」でも書いたとおり、iPhoneに標準で入っている「探す」アプリで居場所を確認することができます。
困ったときに子どもが連絡をくれる
たとえば自分や友だちがケガをしてしまったときなどに連絡をくれると、すぐに駆けつけられるのでとっても助かります。
あまり頻繁にメッセージが来るとかえってデメリットになってしまいますが…
(2)デメリット
iPhoneの「探す」がうまく動かないことがある。
たまにですが、「探す」アプリを起動しても古い情報のまま更新されないことがあります。
Wi-Fiを切って再度検索をかけてみたりしましたが、必ずしも最新情報になるわけではありません。
家でこっそり動画を見ていることがある。
YouTubeのアプリは入れていませんが、ブラウザで見ていました。
教えたわけでもないのにやってくれますね。
これは、防ぎようがありませんので、スマホを決めた置き場所に置かれているか、親がチェックすることにしました。
(忘れちゃうんですけど…)
LINEのニュースやタイムライン、広告につられてしまう。
LINEは連絡をとりあうだけでなく、ニュースやタイムラインの機能もついています。
広告付きのマンガや、小学生には過激と思える映像の広告を見せたくないのが正直なところです。
約束はしても、ルールを破ってしまうのが子どもです。
このあと、家で動画を見たいときは親に言ってから見ること、スマホは夜9時までという追加ルールもできました。
(3)その他困ったケース
- 子どもが携帯を持っていくのを忘れる
- こちらからのメッセージに気づかない
- いざというときに充電切れ
6.まとめ
子どもの安全および親の心配事を減らすため、子どもに使っていない携帯をもたせてみたわけですが、2年間特に問題なく使えています。
画面も割れていませんし、スマホを外に置き忘れてくることもありません。
本人の性格によるところもありますが、あくまでも「家のものを貸している」というスタンスを通しているから、子どもの心に「大事にしなくちゃ」という気持ちが芽生えたのかなぁ、と。
が、道具以上に大切なのは、保護者同士のネットワークです。
よく遊ぶ友だちの保護者と連絡先を交換する機会は意外と少ないです。
連絡先を交換する方法としては、まずは子どもの話をよく聴くこと。
誰と遊んでいるのか、どんな遊びをしているのか…など
たくさんお話をします。
要点を得ない話を一所懸命にしてくれると思います。
低学年の醍醐味です。
かわいいです。
そして、参観日や学校公開などの行事のときに、お友だちの保護者さんと話す機会をつくって連絡先の交換できるとベストです。
ひとりと連絡先の交換ができると、その方を通じてほかの保護者さんと繋がれるケースもありますよ。
子どもたちの安全のために、横のつながりをつくっておくとよいかと思います。
スマホを小学校低学年の子どもにもたせた経験を長々と書かせていただきました。
お子さんの性格によって合う、合わないがあると思いますが、参考になればありがたいです。
子どもはいつか巣立つもの。
安全安心な毎日が過ごせるように、家族のルールを考えていきたいものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!